ラビリンスと赤い糸。 [UO de お散歩]

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時代は少し前、UOAoS まで遡ります。
パラディンの町ルナ、ネクロマンサーの町アンブラ。
反目し合う2つの町は、星の海で隔てられた新ファセット・マラスに誕生しました。

南北に別れた広大な2つの大陸にルナとアンブラが存在し、
その中間、星の海にぽつんと浮かんだ絶海の孤島があります。

今日は星の海に浮かぶ孤島にまつわるお話しになります。

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TC - Labyrinth
ラビリンス エントランス.jpg
TCのスピカと翡翠、今日のお散歩はマラスにある迷宮ラビリンス。

翡翠「お母さん、翡翠ここに来たのは初めてです」
「今日のお散歩もギリシア神話と関係する場所なのですか?」

スピカ「そうよ翡翠、ここは神話の舞台となった場所を再現して作られたの」

※ 現在も地中海に浮かぶクレタ島には、
王女アリアドネと英雄テセウスの物語が語り継がれます。

遠い遠い遥か昔、神話の時代。
クレタ島の王ミノスは工匠ダイダロスに難攻不落の迷宮を作るよう命じました。
その名はラビリンス。

翡翠「人工的なダンジョンってなんだかすごいのです!びっくり」
「でもお母さん?どうして王様は迷宮を作らせたのですか?」

スピカ「これには欲望と権力が絡み合う複雑で悲しい出来事があったのよ」

※ まだミノスが王位につく前、自分こそ正当な王位継承者であることを内外に示すため、
その証として海から牡牛を送るよう海神ポセイドンに祈りました。
※ 海から牛を出現させるなどはナンセンスに聞こえますが、

不可能を可能にする力『神の御業』に通じる者こそ王に相応しいとしたのでしょう。

ミノスの祈りはポセイドンに受け入れられ、海中から美しいクレタの牡牛が現れます。

その牡牛をポセイドンの生贄として捧げることが継承者の証となるはずでした。

しかし現れた牡牛の美しさに魅せられたミノスは手放すのが惜しくなってしまいます。
そこで別の牡牛を用意させ、ポセイドンの生贄として捧げてしまいました。
当然その偽りは明るみなり、神の激しい怒りを買うことになります。

海神ポセイドンを欺いた罪の代償は大きく、
王妃パシパエが牡牛へ恋慕するという恐ろしい罰が下されました。

クレタの牡牛と王妃の間に誕生した子の姿は、頭は牛、体は人間という半人半牛のミノタウロス。
この最悪の事態に王は人目につかぬようミノタウロスを迷宮の中に隠蔽します。
そして化け物への供物として9年ごとに少年7人、少女7人をラビリンスに閉じ込めました。
子供達を生贄にするという忌まわしき因習の始まりとなります。


くろねこはここのボス湧きが苦手
ラビリンス 特殊湧き.jpg
神話に登場するミノタウロスは、ここラビリンスのボスとして出現します。
その出現方法は特殊で白い円で囲われたミノタウロスを倒し続けること。
なのですが…他のチャンピオンスポーンと違い祭壇や蝋燭はありません。

ボスが出現する迷宮の最深部
ラビリンス 最深部.jpg
一体どれだけのミノタウロスを倒せばボスが出るのか視覚的に確認できず、
なんか永遠に狩りを続ける感覚に陥るため、くろねこは今でも苦手。

本来なら先日の日記のように、メデューサどーん!強化ペットで討伐完了!
この様に今日の日記もつけるべきとは重々承知なのですが、
今回は手抜きをさせていただきますね。ここを一人で回す元気も無いのです…

なのでスピカはラビリンスの名所を翡翠に見せてあげました。

Rend
レンド戦.jpg
ここはダンジョン釣りの釣り場にもなっている迷宮のオアシス。
大きな滝もあり迷宮内の風光明媚な場所なのでかなり好きです。

ラビリンスのオアシス
風光明媚.jpg
翡翠はしっとりやわ肌なので、潤いのある場所が大好きな女の子。
親子はしばしこの場所で黒いドラゴンと遊びました。
※ 黒いドラゴンはレンド、レプタロンよりも強いので気をつけて下さいね。

※ 魔法のフィッシュパイの素材に指定されるブルフィッシュはこの場所で釣ります。
ブルフィッシュ.jpg

魔法のフィッシュパイに関してはこちらの日記もご覧になさって下さいね。

魔法のフィッシュパイ図鑑
※ クリックで別窓表示になります

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TC - Birthday House
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おうちに戻りギリシア神話の続きを聞かせてあげるスピカ。

翡翠「生贄にされた子供達はどうなるのですか !?」

スピカ「悲しいことに子供達は迷宮内で力尽き、ミノタウロスに食べられてしまう運命」
「だけどね、この忌わしい習慣も終わりを告げる時が訪れるわ」

悪しき因習に終止符を打ったのは英雄テセウスと王女アリアドネ。
テセウスは忌々しい儀式を終わらせるため、
自ら生贄として迷宮に向かいミノタウロス討伐を志願します。

強い鋼の意志を持った青年にアリアドネは心惹かれます。
そして彼女もテセウスと一緒に迷宮に向かうことになりました。

またその想いとは別にアリアドネとミノタウロスの相関関係は父が違う異父姉弟。
たとえ化け物であっても、迷宮の近くで弟の最期を見届ける。
そんな姉としての務めも彼女の中にあったのかも知れません。


けれどテセウスがミノタウロスを倒したとしても、ラビリンスから出られる保証は皆無です。
そこでアリアドネは迷宮の建築者ダイダロスに会い、
ラビリンスからの脱出方法の知恵を授かりました。

その方法は赤い糸玉の両端をテセウスとアリアドネが結び合い、
アリアドネはラビリンスの入り口でテセウスの帰りを持つことでした。

かくしてテセウスのミノタウロス討伐は成功し、
赤い糸を辿りアリアドネの待つ迷宮から生還を果たします。

さてアリアドネとテセウスの二人はその後どうなったかというと。
玉の輿.jpg
命をかけた戦いに打ち勝ち、迷宮からも生還し固い絆で結ばれた二人です。
もし二人が夫婦になっても何ら問題は無く反対する者もいなかったでしょう。
けれどアリアドネとテセウスは帰路の途中で何故か別れてしまうのです。

迷宮からの帰途、一行を乗せた船がナクソス島に立ち寄ったときでした。
たまたま居合わせた神ディオニュソスにアリアドネは見初められ求婚を受けます。
そしてテセウスの待つ船には乗らず、ディオニュソスの元に向かい妻になりました。

ディオニュソスはオリュンポス十二神の一柱にも数えられる、酒と豊穣を司る神様。
ちゃっかりしてると言って良いのか迷いますが、
オリュンポス神の妻になれるという事は、超玉の輿ルートなのは言うまでもありません。
きっとアリアドネは天にも昇る心地で神との結婚を快諾したのでしょう。

一方フラれてしまったテセウスはというと。
アリアドネの妹パイドラーと結婚してるので、これはこれでトゥルーエンドだったのかも。

かなり端折って綴った今日の日記ですが、
アリアドネの糸は戯曲としても有名。
ここで書ききれなかった他にもオリュンポスの神様が多く関わる素敵な物語です。

ブリタニアに数多くあるダンジョンのなかでも、
背景に建築者の名前や様々な人たちの思いや悲劇、
それらを垣間見れるラビリンスの存在は貴重かも知れません。

あと小ネタとしてラビリンスを作ったダイダロスの息子の名はイカロス。
合唱コンクールなどで歌われる「勇気一つを友にして」に登場する蝋の羽の青年です。
蝋の羽や迷宮ラビリンスを作ったりと、ダイダロスも名工に相応しいと思います。

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